小学3年生の時、僕は難病であるアジソン病と診断されました。
そして、現在では下垂体前葉機能低下症という診断を受けています。
体調が日々不安定で、ストレスに特に弱いこの病気のため、安定して仕事を続けるのが難しかったんです。
この先、どう生活していくか、いつも考えていました。
そんな時、30歳で入社した会社で、自宅で働くという選択肢を知りました。
僕にとって、自宅で働けることは、難病と向き合いながら自立した生活を送る上で、まさに希望の光でした。
自宅で仕事を始めるまで
会社でのスタートは、ホームページ作成のスキルを学ぶことから始まりました。
無料の学習サイトで基本を1週間程度学んだ後、実際の仕事でそのスキルを試す機会が訪れました。
「1時間で直して」という急な要求に直面し、焦りながらも対応していきました。
次第に、本格的なWEBサイト制作と管理の技術に習熟し、プロのアドバイスを取り入れながらスキルアップを図りました。
また、自分の健康状態に合わせた仕事のペース設定の重要性を学び、これが長期的なキャリアを支える基盤となりました。
この学習と実践の過程が、自宅での仕事への自信を築く助けとなりました。
体調と仕事の両立
自宅で仕事を始めた時、一番の課題は病状と仕事のバランスをどう取るかでした。
仕事の納期というのは特に重要で、どんなに体調が悪くても、それはクライアントには関係ないことなんです。
体調が悪い日があっても、僕は納期を必ず守りました。
とはいえ、ほとんどの場合、納期は自分で設定できるので、無理のないスケジュールを組み、クライアントの要望にできる限り応えるよう努力しました。
一般的に言われる当たり前の事を、当たり前にこなすというのは、病状次第で体調を左右される僕らにとって、とても難しいことです。
それでも、その当たり前を当たり前にできるようになる事こそが、僕ら難病患者のビジネスにおいて重要なのではないかと思います。
小さな成功
僕のフリーランスとしての最初の仕事は、10万円でホームページを作ることでした。
この経験は、金額そのものよりも、僕のスキルが評価されたことが何よりも嬉しかった事を覚えています。
この仕事を通じて、難病を持ちながらも、自分の力でしっかりと仕事をこなせるという自信が生まれました。
また、これは他のフリーランスや難病を持つ人々にも、自分の夢を追い求めることの可能性を示せるものだと感じました。
難病と共に歩む道
この記事を通して、難病があっても自分の力で夢を追い求めることが可能であるという事を伝えたかったです。
僕のフリーランスとしての経験は、決して楽ではありませんでしたが、その中で得た学びと経験は私にとって非常に価値のあるものです。
僕の体験が、難病や障害を持つ人々に、少しでも希望と勇気を与えることができれば幸いです。
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